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塗装でリアルさを表現 その1
汚し塗装 剥げ塗装
関連文書
同コンテンツ内−合皮貼り付け後安物ラッカースプレー、そして本体色塗装 (ドライブラシ)
同コンテンツ内−必須テクニック ドライブラシ
同コンテンツ内−リアルな錆び塗装には メタリックさびカラー
同コンテンツ内−塗装でリアルさを表現 その2 服も汚す 参考写真
コスプレ衣装制作日記−FF7クラウド編−全編−腰ベルト
コスプレ衣装制作日記−孟獲編−その1−左肩防具
コスプレ衣装制作日記−孟獲編−その2−手袋
コスプレ衣装制作日記−トレス編−その4−ガトリング
コスプレ衣装制作日記−黄蓋編−その1−盾
コスプレ衣装制作日記−黄蓋編−その2−盾
コスプレ衣装制作日記−徳川家康編−その1−胴鎧、兜
コスプレ衣装制作日記−曹仁編−その3−兜
コスプレ衣装制作日記−曹仁編−その4−汚し塗装、レベル1〜3武器
コスプレ衣装制作日記−アベル編−その1−首元プレート&ロザリオ、僧衣の左腕エンブレム
コスプレ衣装制作日記−アベル編−その4−左腕十字プレート
コスプレ衣装制作日記−アベル編−その6−左肩プレート
使用道具
使用材料


・リアルさを表現するための手段
私は塗装にはかなりこだわっているつもりである。
塗装次第でリアルにも見えたりチープにも見えたりするから。塗装の持つ表現能力は大きい。
(だから合皮貼りっぱなしじゃなくて、その上から塗装しないと気が済まない)
その中でもこだわっているのは汚し塗装
汚し塗装とはわざとパーツを汚れた感じにして、対象物のリアルさを増やす手段の一つである。
私は基本的に戦うようなキャラクターは汚れていたほうが、リアルで格好いい気がするので
いろんなものに汚しをいれている。

まずは汚し塗装の概念的な事を中心に汚し塗装の作例を紹介したりしよう。

・パーツを汚す
まずはパーツを汚す方法。(ここでのパーツの定義は各種防具や武器などの事とする。)
基本的に私は汚し塗装の手法には2種類あると思う。
それは、

手法1 普通に塗装した後、汚しを付け加える方法
手法2 全体を汚れの色で塗装した後、本体色を上から塗る方法

  
図1                図2

図1手法1図2手法2の手法を用いている。
個人的には手法2の方がおすすめである。
ではそれについて説明しよう。

・全体を汚れた色で塗装した後、
本体色を塗った方がオススメなわけ
まずは実際に汚れている物をみてもらったほうがよいだろう。

図3

コンロの周りに汚れが溜まっている。
なぜ回りにたまるかというと答は簡単。
汚れをふきとる際にふきんを使っているのだが、
コンロの周りの部分は拭き辛く、また汚れ自体も元々たまりやすいので汚れがこびりついている。
なのでなかなか汚れがおちないのだ。
(ちゃんとふけよっていうツッコミは無しでw)

これを
手法2 全体を汚れの色で塗装した後、本体色を上から塗る方法
とあてはめて考えてみよう。

まずこの場合塗装対象物をコンロと考えよう。
そして、汚れを黒のスプレー塗装と考える。
そしてふきんを銀色の塗料がのった筆と考えよう。
(尚、筆での塗装は自然な感じになるようにドライブラシを前提とする。)

まずコンロがある、そこに全体を黒のスプレーで真っ黒に塗装する。
そこに、筆でドライブラシしていくとする。
必然的に隅の方はいりくんでいて筆が当てづらく、黒い色が残る。

これを実際に当てはめる。

まずコンロがある。使いこむことにより周りに真っ黒な油汚れが溜まる。
ふきんで拭いていく。当然ふきおわった場所は綺麗に表面の銀色が見えるようになるわけだが、
隅の方は拭き辛く、汚れが残る。

私の言わんとしている事がわかってもらえただろうか。
ようするに筆でドライブラシすると、隅っこなどのいりくんだ場所には筆が当て辛く、
自然に黒が残るので、自然な汚れが表現しやすいということである。


逆を言おう。
最初に本体色を塗装する。後で汚れを付けるとする。
汚れのつけ方にもよるが、汚れがたまるような入り組んだ場所や隅っこには
筆が当て辛く、汚れがいれにくい。
本来あるべき入り組んだ場所や、隅っこに汚れがはいっていかない。
図1をみてもらいたい。
銀色パーツのまわりを黒くよごしているが、そこまで自然な汚れではないだろう。
どこか人為的に汚した感がただよっている。
(私の塗装の腕前が悪いだけかもしれないが)

という事である。

とりあえず意味がわかんねぇよと言う方もいるかもしれないが、
こればっかりはもうこれ以上説明できない。
実際やってみたら理解できるだろう。

まぁとにかくこんな理由で
手法2をよく使っている。

但し手法2は状況が限られてくる。
ドライブラシが前提となるため塗料をしっかりとのせる事ができない。
なので汚れとなる色(黒等)に打ち勝てるような色じゃないとなかなか難しい。
(塗りようによってはなんとでもなるが、発色がよくなるまで何度も塗る必要が
でてきて手間がかかってお手軽じゃないと思う)
また汚れとなる色の上から塗るので、最終的な色は全体的に黒ずんだ色になってしまう。

まぁこのようにデメリットもあるので、状況に応じて手法1でもいいだろう。
手法1の場合、少しでも入り組んだ場所や隅っこに汚れを綺麗にいれたかったら、
エアブラシを使う事をおすすめする。
筆をいれずらい場所でもエアブラシなら問題ないだろう。
まぁエアブラシを持っている人に限っての話になってしまうが・・・。

まぁ何にしろ好みの問題ではあると思うが。
あくまで上記は私の主観という事を理解しておいてもらいたい。
(一般的には手法1を行っている人がほとんどである。
 というか手法2を行っている人は見た事がない。)

・鉄である事を表現
コスプレにおいて作るようなパーツは大抵が防具だったり武器だったりする。
防具や武器って大抵は鉄製だろう。
これらを少しでも鉄らしく見せる方法を解説する。
ここで紹介するのは全体が鉄色そのままじゃない物について解説する。
鉄色そのままのものについては、後で作例を紹介するのでそれを参考にしてもらえばいい。
全体が鉄色じゃない鉄パーツというと何が思い浮かぶだろうか。
まぁ極端な話だが、ガンダムのシールドとかである。(ガンダム作るひとなんかそうそういないと
思うけど・・・)
とりあえず何をすればいいのかというと、一部でいいから鉄の地肌を露出させる事である。
といっても当然鉄で作っているわけじゃないから実際露出させるのは無理。
ではどうするかというと、鉄の色を塗ればいいのである。
人間の目は単純な物で、一部で鉄色がちらりとのぞくだけで、それが鉄なんだなと
思えるようになるようだ。
(まぁ人によるだろうが)

解説だけしててもわけわからんと思うので例を。


図4はアベルの銃である。
とりあえず真っ黒に塗装してグリップの部分だけ銀色に塗装した状態。
これだけ見てると形は銃だが、所詮模型だろうとしか思えないと思う。
これに、銀色を軽くドライブラシしてやったのが図5
まぁ人によるかとは思うが、鉄色が露出したせいで急にその物質が鉄であるという
説得力が増したのではないだろうか。

(とはいっても銃自体がテキトーな作りなんでそこまで変わらないと思うが、
 言わんとしてることは理解してもらえてると思いたい)

図4


図5


上記図4を見てもらったら分かると思うけど、どこの部分を露出させるかっていうと角の部分。
角の部分をドライブラシしてやり鉄の地肌が露出した状態にしてやるとよい。
角の部分って実際こすれたりして鉄の地肌が露出してる事が多いから、
人為的にそれを再現しているのである。
ちなみにこれは模型のテクニックなんで、プラモとかやっている人なら
すでに知った事だろう。
実際私もこの手法はプラモからの流用である。

補足
鉄をリアルに表現するのに錆びを表現という手もある。
これに関しては錆び色をドライブラシ等で塗りつける事になるだろうが、
もっと手軽にやりたいなら非常に便利な塗料があるのでそれを紹介する。
上記関連文書から、
「リアルな錆び塗装にはメタリックさびカラー」
を読んでもらいたい。

・汚し塗装の作例
以下は手法1の場合

クラウドのベルトパーツ
  
図6             図7

孟獲の手袋。図8が汚し前状態。(一部パーツがくっついてないが)。
図9図10が汚し後。全体にてきとうに黒でドライブラシをしたただけなのでいまいちリアルさにかける
汚れだな。
    
図8            図9                 図10

孟獲の左肩防具。図11は一部未塗装状態だが汚し塗装前の写真がこれしかなかったので・・・。
図12は黒でドライブラシした状態。
  
図11              図12

黄蓋の盾。後で汚してるんでやっぱり金色のごちゃごちゃした模様の部分の汚れに、
説得力が無いなぁ・・・。でも他のところは以外といい味でてるかも。
というか木製のものは後で汚し塗装したほうがいいかもしれない。
なぜなら木目の周りの部分にだけ汚れがついて、木目が浮かびあがって、
木の質感が感じられるから。
最初に全部黒でぬっちゃったらその味わいは潰れちゃいそうだからねぇ。
  
図13                    図14

以下は手法2の場合

曹仁の兜。図15の黒く塗った部分に注目。
ここに紫をドライブラシして、図16の状態になる。隅っこの汚れの残りが自然。
  
図15             図16

さっきもでてきたけど、曹仁の盾(というか武器)
とりあえず全てを真っ黒に塗っている。
その後パーツによって、青、茶色、銀色、金色でドライブラシ塗装。
これは自分の中でも結構お気に入りの汚れ具合。
  
図17                                図18

図19

アベルの首元プレート。
真っ黒に塗装したあと金色でドライブラシ塗装。
カシメの周りの黒の残り具合がポイント。
  
図20                     図21

アベルの僧衣の左腕エンブレム。
真っ黒に塗装したあと銀色でドライブラシ塗装
  
図22              図23

アベルの左腕十字プレート。
首元プレート同様、真っ黒に塗装した後金色でドライブラシ塗装。
  
図24                          図25

最後は写真を多めに。アベルの左肩プレート。
図26のメインプレート、図28のサブプレート共にまずは真っ黒に塗装。
  
図26                  図27
  
図28                 図29

真っ黒に塗装後、ガンメタルでドライブラシ、さらにその上から銀色でドライブラシしている。
詳しくは「合皮貼り付け後安物ラッカースプレー、そして本体色塗装 (ドライブラシ)」
を参照されたし。

図30

・鉄が剥げた塗装の作例
トレスのガトリング。左が単純に真っ黒に塗装した状態。単なる真っ黒でメリハリもくそもなく、
リアルさのかけらも無い。右が角や塗装が剥げそうな場所を銀色でドライブラシした状態。
  
図31          図32

徳川家康の鎧。これに関しては元から鉄色なのだが、左と右をみてもらったら分かるように、
亀甲のフチを銀色でドライブラシする事によりメリハリをつけてある。
(というか実際ゲーム中の家康の鎧がこんな感じになっている)
ちなみに写真右では、兜も各所に銀色でドライブラシして塗装が剥げた感を出してある。)
  
図33                  図34

曹仁の武器。ていうか何回この盾でてくるんだよ!とかつっこまないよにw
これは汚し塗装後その上からさらに剥げた感じに所々銀色でドライブラシしてある。

図35

曹仁の鎧。どの辺が剥げているかわかるだろうか。拡大してもらうと分かりやすいと思う。
あんまりやりすぎると目だたないかと思ってちょっとしかやってない。
もっと激しくやったほうがリアルだったかも。

図36

・続く
長くなってきたので次項に続く。

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