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プラ板加工の基礎
関連文書
同コンテンツ内−下地塗装にサーフェイサー
同コンテンツ内−プラ板による作例 トレスのパーツ編
使用道具
ホットナイフ デザインナイフ プラ板カッター 電熱器 棒やすり 耐水ペーパー 爪楊枝
使用材料
プラ板 プラボード  プラスチック用接着剤 瞬間接着剤・WAVE社製・ハイスピード エポパテ
ポリパテ ラッカーパテ サーフェイサー灰色 MR.カラー タミヤスカラープレー


・プラ板
プラ板加工技術はライオンボードでは再現しきれないような細かいパーツを
作る際にとても有用
である。
私はトリブラのロザリオ作りにおいては、ライオンボードでは再現しきれないので
プラ板(およびプラボード)をメインに用いて作成している時があった(トレス&アベル)。
プラ板加工技術は単純にいってしまえば模型(平たく言えばプラモデル)作成技術である。
なので深く調べたければプラモデル制作の解説本を読むといいだろう。
私も実際今使っているプラ板加工技術は昔はまっていたプラモ制作の技術をそのまま
用いているだけである。

これより先を読み進める前に、まずは
プラ板加工で使う道具や材料について知っておいてもらわねばなるまい。
上記の道具と材料に記された物についての解説をひととおり読んでおいてもらいたい。
尚、写真を用いての具体的な解説は次項で行うので、とりあえずこの項は
ひととおり目を通してもらえればよい。

・プラ板の種類
まずはプラ板の種類を解説しよう。
プラ板といえば1番よく思い浮かぶのが、タミヤのプラ板である。
厚さによって何種類かある。
そしてもう一つタミヤのプラボードという物がある。
これもプラ板の仲間だと思ってもらっていい。2mmと3mmがあり、プラ板より
分厚い素材となっている。
プラ板より分厚いので私はこのプラボードの方をメインに使っている。
ちなみにプラボードとプラ板の違いは、プラボードは中央部が発泡素材になっている。
なのでプラ板のように切れ目をいれ、そこを折り曲げてパキッと綺麗に折り取るといった事ができない。
  
図1 プラ板                図2 プラボード


・プラ板を切断する
ではプラ板の切断方法を解説しよう。

では切断方法を紹介しよう。
1.1番てっとりばやい手法。ホットナイフで切る。
どんだけ固いプラ板やプラボードだろうと熱には勝てない。
というわけで大抵私はホットナイフで切断していっている。
但しホットナイフで切ると切り口が熱で軽くもりあがってしまうのが厄介。
切り終わったらデザインナイフ等で切り口を軽くけずりおとしてやる必要がある。
ちなみにホットナイフで細かい部分を切っていく場合はなかなか上手くきれないと
思うがそういう場合のコツとして、ホットナイフを動かすのではなく、
ホットナイフを手で固定してプラ板・プラボードを推し進めるようにして切ると切りやすい。
(と私は思う)

  
図3 ホットナイフ                図4 デザインナイフ

2.とりあえずホットナイフをプラ板・プラボードにあてがって軽く溝を作っていく。
その溝をプラ板カッターで掘っていって切り落とす。

この手法は人から聞いた話で私は実際にやっているわけではない。
これなら切り口が盛り上がって綺麗にしあがらないという問題点を克服できる。
ただその分時間が非常にかかりそうではある。
根気のある人向けの手法だろう。

図5 プラ板カッター

3.切り取り線をプラ板カッターで等で軽く掘る。そこに力入れて曲げてやり折り取る。
これはプラボードではできない、プラ板のみの手法となる。
ゴチャゴチャと曲がっている形だと困難だが、
直線ならこの手法が1番楽である。
(プラボードは発泡素材になっているので綺麗に折り取れない。)

まとめ
とりあえずどうやって切るのも自由だと思うが、そこまでこだわらないなら
1番のホットナイフで切るのをメインに作業していくのが1番楽だと思う。

・プラ板の接着
プラ板とプラ板を接着する際はプラスチック用接着剤を使おう。
まぁ平たく言えばプラモ用の接着剤だ。
瞬間接着剤をメインにしてくっつけるのはおすすめではない。
まずはプラスチック用接着剤でくっつける方がよい。
なぜなら、プラモ用ボンドはプラを溶かしてくっつけるので乾燥すれば瞬着より
しっかりとくっつく。瞬着はプラモ用ボンドでくっつけた後に、保険として隙間に流し込むといった
感じで使うとよいだろう。
尚瞬着に関してはWAVE社の商品がオススメ。
プラ板加工に限らずその性能の高さから私が愛用している瞬着なのだが、
元々は模型用であり、模型作成の事を考えられた商品である。少々高いが本当オススメアイテム。
  
図6 プラスチック用接着剤      図7 WAVE社製 瞬間接着剤 ハイスピード

・曲げる
プラ板を曲げる際は、電熱器等の熱で曲げるとよいだろう。(火傷に注意)
が、熱だとプラボードはさすがに厚すぎて綺麗にまげきれない。
こういう場合は薄いプラ板を曲げた物を、何枚も重ねていって曲がった状態のプレートを
形成するらしい。(実際やったことはないので詳細は不明)

図8 電熱器

・パテの種類と扱い方
プラ板加工と切っても離せないのがパテである。
パテにはいくつか種類がある。主に使うのは
・エポキシパテ(通称エポパテ)
・ポリエステルパテ(通称ポリパテ)
・ラッカーパテ


この3種類の使い分けがポイントとなる。
簡単に説明していくと、
・エポパテ
A剤とB剤を練り合わせると硬化開始。
完全硬化するまでに何時間かかるのでその間に整形する事ができる。
プラ板のフチドリとしてもりつけたり、レリーフとして何らかの模様を作ったりして
プラ板の上に乗せておくといいだろう。プラ板の上に本当に乗せておくだけでは後に
剥がれてくるといけないので、瞬着を垂らしてから乗せるのがベスト。
このエポパテ、少々ねちょついて手にくっつくので、整形の際には手を水で軽く塗らしておくと
手にくっつかなくなり整形しやすくなる。
パーツによっては、このエポパテだけで作り上げてしまえる物もあるだろう。

図9 エポパテ

・ポリパテ
主材と硬化材を混ぜる事により硬化開始。
適量混ぜてあれば2,30分もすれば作業できるほどの硬さになる。
混ぜる分量は商品の説明書きに書いてある。
とはいえそこまで気を配って分量しなければならないほど、デリケートな物ではなく、
ある程度混ぜれば固まる。
混ぜる際はパテスティックセットという道具を使うと便利。
この道具はポリパテ混ぜ専用道具といった感じで、余ったポリパテが乾いても、
簡単に剥がせる。
主にパーツの大きな傷を埋めるのに使ったり、
大きくもりあげたりする場合に使う。
エポパテのように硬化中に整形したりといった事は不可能である。
一つ覚えておくといいテクニックとして、硬化材と混ぜる際に瞬着を垂らしながら混ぜる。
そうすると通常よりも表面への食いつきが良くなる。
傷埋めなんかの時は食いつきが大事なんで、私はよく瞬着を一緒に混ぜている。
  
図10 ポリパテ                図11 パテスティックセット

・ラッカーパテ
上記2種のパテと違い、混ぜる必要等はない。
チューブから出して対象物に塗りつけておけば時間がたてば硬化する。
周りの環境や盛り付け量にもよるが15分〜1時間もすれば作業できる状態になるだろう。
主に仕上げ用として、細かな傷を埋めるのに使う。
爪楊枝なんかを使って傷の部分に塗り付けてやり、硬化したら表面を
耐水ペーパー等で磨きあげてやれば傷埋め作業ができる。
またラッカーパテという名の示すとおり、ラッカー薄め液で薄める事ができ、
簡易的なサーフェイサー(下地剤)として使う事もできる。

図12 ラッカーパテ

以上3種類のパテを上手く使い分けていくのがパテとの上手い付き合い方である。
ちなみに上記3種類のパテともに、各社が商品だしているので、どれを買えばいいのか
分からないよと思うかもしれないが、基本的には上記3種類を使えば安定である。
私は上記3種類を愛用している。

・ヤスリ&耐水ペーパー
プラ板やパテという硬いものを相手にする以上やすりや耐水ペーパーも必須アイテムとなる。
ヤスリは鉄製の棒ヤスリがあるとよいだろう。
鉄のヤスリは主におおまかに削る際に使う。
耐水ペーパーは1番荒い目の物から1000番ぐらいまでをそろえておきたい。
荒い目の物は盛り付けたポリパテやエポパテを平らにする際に使う。
ある程度平らになったら、400番以上ぐらいの物をかけていって表面を
綺麗に仕上げていく。
もちろん耐水ペーパー使用の際はペーパーを水に浸しながら、使う事。
水をつけることにより、摩擦熱の防止と目詰まり防止硬化がある。
耐水ペーパーという名があらわす通り、水をつけながら作業しなくては意味がない。
まぁこの辺りの使いわけは実際に手にとって触ってみるのが1番だろう。
言うまでもないと思うが、紙ヤスリではなく耐水ペーパーを使う事。
紙やすりでは大雑把にしか仕上げられない。
  
図13 棒やすり                 図14 耐水ペーパー

・塗装
プラ板およびパテ等に対しての塗装は、直接塗装せずに
一度サーフェイサーを吹き付けてからの方がよい。
発色という意味では直接塗装してもさほど気にならないが、
サーフェイサーを吹き付ける事により、それまでめだたなかった
傷が分かりやすくなるので、補修の手助けになる。
(プラ板は白、パテも白系統や黄色が多いので傷があってもよくわからない
 サーフェイサーを吹き付けると灰色になるので傷が目立つようになる)
その後の塗装は無難にラッカー塗装でよいだろう。
MR.カラーやタミヤカラースプレー等が中心になる。
サーフェイサーに関しては「下地塗装にサーフェイサー」を読んでいただければ、
理解が深まるだろう。
    
図15 サーフェイサー    図16 MR.カラー           図17 タミヤカラースプレー

・次項に続く
では基礎的な加工方法等を解説したところで、続けて次項からは
作例を元に作業の流れを解説していこう。
では次項へ。

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