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| 両面型によるキャストでの複製 |
| 関連文書 |
| 当コンテンツ内−片面型によるキャストでの複製 コスプレ衣装制作日記−トレス編−その1−クサビ コスプレ衣装制作日記−トレス編−その2−クサビ |
| 使用道具 |
| コスプレ衣装制作用材料・道具辞典−キャストによる複製 |
| 使用材料 |
| 同上 |
| ・はじめに |
| この項は「片面型によるキャストでの複製」を読んでいる事を前提として 解説していく。まだ未読の方はまずそちらを読んでいただきたい。 |
| ・型の作成 |
| この項ではトレスのクサビを作った時の型を作例に解説しよう。 尚、手間のかからない作業まではスライムの置物を使って写真をとりなおしたが、 途中からは以前作ったトリブラのクサビの型での説明となる。 1.まずは油粘土をしっかりと練り、原型よりちょっと大きいぐらいの四角形にする。 注入路が作れる程度の大きさに。図1参照。 2.そこに原型を横から見て半分目ぐらいまで埋める。 3.あまったスペースにキャストの注入路として、プラ棒等を半分目まで埋める。 あとで注入路を切って作るのであれば、別にこの作業はなくてもよいが、 こういう風に棒を埋めておいた方がおすすめではある。 注入路の事については下記の補足で詳しく説明。 写真でスライムが無い方の口を湯口と呼ぶ。この湯口からキャストを注ぐ事になる。 また、赤の矢印で実際キャストを注いだ際のキャストの流れを示してみた。 ※プラ棒がなかったので写真は木の棒だけどなるべくならプラ棒を使ったほうがよいだろう。 ![]() 図1 3.開いているスペースにペンの反対側とかで穴をいくつか開けておく。 この作業がかなり重要、忘れるととんでもない事になる。 この穴なにかっていうと、型が完成した際ダボになる。 ダボとは、2個の型を合わせる際にぴったりとくっつけられるようにする穴と突起。 ようするに表面がツルツル同士だとピッタリとずらさずに両面合わせるのは難しいという意味。 ![]() 図2 図3 ※これより作例として使うクサビの型は、作業3の注入路作成は行っていない。 4.周りをプラ板で囲む。しっかりとガムテープを貼り付けてシリコンがもれないようにする事。 ![]() 図4 5.原型と粘土とプラ板の内側にワックスを塗っておく。 ワックスが無ければ離型剤でもいいが、ワックスの方が適している。 塗ったらしっかりと乾くまで待機する。乾かないうちにシリコン流すと後で粘土が綺麗に はがれなくなる。 ![]() 図5 6.適量にまぜたシリコンを原型にハケで塗っていく。 ある程度塗ったら流し込んでしまう。 ケチケチせずある程度の大きさになるようにたっぷりかけた方が無難。 7.シリコンが固まるまで放置。 (商品よって固まるまでの時間は異なるが12時間〜24時間ぐらい) 8.固まったのを確認したらプラ板を外す。 ![]() 図6 9.粘土を取り除く。勢いあまって原型や注入路用の棒を外さない事。 ここで原型や棒を外してしまうと型にズレが生じるので決して外さないように。 もし、この時点で粘土がこびりついてしまったという場合は仕方ないので、原型を外して 水洗いしてしまうのが無難。乾燥させた後にしっかりと原型や棒を元の位置に戻す事。 10.今度はシリコン型をプラ板で囲む。 当然原型や棒はつけたままで。 ![]() 図7 11.シリコン型、枠の内側に離型材を吹き付けておく。 12.適量に混ぜたシリコンを原型にハケで塗る。その後シリコンを流しこむ。 ある程度ハケで塗ったら流し込んでしまう。 13.シリコンが固まるまで放置。 14.固まったのを確認したらプラ板を外す。 ![]() 図8 15.型をゆっくりと外す。 16.湯口が注ぎやすくなるように、湯口のあたりをカッターやデザインナイフ等で少し広げておく。 ※注入路を作ってない場合は注入路も掘っておく。 17.完成。 ポツポツしたのがついているが、これがダボ。 ![]() 図9 ※この写真は当時とった物ではなく、今撮影した物なので型がかなり傷んでる。 これにて両面型が完成。 片面に比べたら手間と時間が倍かかるのが分かってもらえるだろう。 とりあえず1番のポイントはシリコンをケチケチしないこと。 ケチってシリコンが少なめだと壊れやすかったりと、ろくな型にならない。 トレスの制作日記にシリコンをケチってとんでもない事になった型があるので、 興味があれば読んでみるとよいだろう。 |
| ・両面型の作成 補足 |
| 補足1.注入路について 注入路の作り方には2種類ある。 上記のように、原型の横に湯口を作り下から注入路がつながる物を 「アンダーゲート」。原型の真上から湯口を作るだけの物を「トップゲート」。 一般的にはアンダーゲートがよく利用されている。 ではなぜわざわざ、余計な注入路を作る事になるアンダーゲートがよく利用されているのかを 説明しておこう。 図10を見てほしい。トップゲートで作る事を想定した図である。 赤の線をキャストの流れ、水色の線を空気の流れだと思ってほしい。 見たらわかると思うがあきらかに、スライムの中からやってくる空気の流れの方が キャストの流れに打ち買っており、恐らくこの型を実際作ったら中にキャストが入って いかないであろう。(まぁ試してみないとわからないが) もし入ったとしてもこういう状態では結局空気の逃げ場が少ないため、 気泡ができやすく良質のパーツができる保証もあまりない。 ![]() 図10 次に図11を見てほしい。こちらがアンダーゲート。 これも赤の線をキャストの流れ、青の線を空気の流れと思ってほしい。 キャストの流れの先に出口があるので空気を押し出す事ができる。 これならキャストがはいっていかないという事もないし、気泡ができにくい。 ![]() 図11 以上の理由からアンダーゲートがよく使われている。 図10の場合どうしてもトップゲートにしたければ、口をおもっきり広げてやったら はいっていくかもしれないが、なんだかんだで保証された物ではない。 とりあえず心配なら無難にアンダーゲートで作った方がよいだろう。 (そのかわりアンダーゲートだと注入路の分余計なシリコンとキャストが必要というデメリットは 発生するがそれに見合った安定性が手に入ると思えば安いものである) 参考写真 トップゲートで作って失敗した型。途中までしかキャストが流れこまなかった。 ![]() 図12 横に溝を掘ってアンダーゲートに変更した。しっかりと複製できた。 ![]() 図13 3.シリコンの再利用 もしもいらない型が発生した場合再利用する事ができる。 再利用方法はまずいらない型をできるだけ細かく刻んで準備しておく。 作業6において、ハケで塗った後、シリコンを流し込む際にある程度シリコンを流しこんだら、 刻んだ物をパラパラと混ぜていく。 シリコンをハケで塗っているような段階で刻んだものをいれると表面に刻んだものがでてきて、 ちゃんと複製できないおかしい型になってしまうので必ずある程度シリコンを流した状態に なってから刻んだ物はいれるようにすること。 |
| ・両面型を使って複製 |
| では続けて、両面型を使った複製方法を解説しよう。 これも片面での複製に比べると何倍もややこしい。 1.型に離型剤を吹き付けておく。両面ともしっかりと 1回吹き付ければ2、3個は効果が持続する。2,3回使ったらまた吹き付ける。 2.型を重ねて、輪ゴムでガッチリとしばる。 型が大きければ大きいほどこの作業が大変かつ、安定度が下がるので 必要以上に大きい型は考え物である。 ![]() 図14 3.調合を終えたキャストを湯口から流し込むみ待機。 出口の方からキャストが覗くようになったら、満タンはいったという事になる。 固まるまで放置しておく。 この際、もしキャストが綺麗に入っていかないようなら、注入路もしくは型の一部が 細いのが原因だろう。原因とおもわれる場所をデザインナイフで広げてやるとよい。) 4.固まったら輪ゴムを外して、型を外し、ゆっくりと型からキャストでできたパーツを取り外す。 ![]() 図15 5.パーツの余計な部分(注入路の部分)を切り取って完成 ※完成したパーツの塗装については「片面型によるキャストでの複製」を参照されたし。 |
| ・最後に |
| これにてキャストでの複製の解説は終了とす。 読んでくれた方にこんな事いうのもあれだが、なんだかんだで自分自身、 何度もやった事がある技術じゃないのでこれ以上の事は今の自分には分からない。 本当はもっともっと奥の深い技術なんで、さらなる情報が欲しい方は Googleでの検索をおすすめする。 |
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