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| 合皮貼り付け後安物ラッカースプレー、 そして本体色塗装(ドライブラシ) |
| 関連文書 |
| 同コンテンツ内−合皮貼り付け後タミヤスプレー 同コンテンツ内−必須テクニック ドライブラシ |
| 使用道具 |
| 筆 ティッシュ |
| 使用材料 |
| 合皮(エナメルレザー)を貼り付けたライオンボード製パーツ 安物ラッカースプレー MR.カラー タミヤスカラープレー MR.カラースプレー ハンズセレクトラッカースプレー |
| ・1年半の進化の極み |
| これから紹介する手法は、私が3年半コスしてきて、じょじょに技術が進化してきた上での 布貼り付け系の進化の極みとおもえる色付け方法である。 自分でいうのもなんだかかなり使える色付け方法なので是非ともいろんな方に実践してもらいたい。 但し、合皮貼った上にスプレー塗装という2度手間がかかるのでお手軽ではないことを 先に述べておこう。 簡単に概念だけ述べておこう。 とりあえずライオンボードに合皮をはりつける。 ↓ そこにシンナーの強いスプレーを吹き付けて下地塗装。 ↓ その上からメインの色で塗装。 こんな感じである。 では解説といきたいところだが、もし暇があるならこの項に進む前に、まず 「合皮貼り付け後タミヤスプレー」の項を読んでいただきたい。 そちらを読む事により、これから解説する塗装の有用性がより一層理解してもらえるだろう。 では解説。 |
| ・解説1 基本編 |
| では解説しよう。まずは基本ともいえるようなやり方から。 解説として、下図のような長方形の5mmライオンボードに合皮(エナメルレザー茶色)を貼りつけた物を 利用する。 尚使用する合皮に色は、この作例では茶色を使っているが 基本的には何色でもかまわない。(後に塗装してしまうので) 後に塗装するので何色であろうと構わないというのもこの手法の強みの一つである。 (とはいえ、一応本体色と同系統の色が無難だと思われるが) ![]() 図1 1.合皮を貼り付けたライオンボードに安物ラッカースプレーで下地塗装する。 安物ラッカースプレーとはよくホームセンターに売っているような200円か300円ぐらいの 安物ラッカースプレー。ここでは絶対にこの安物スプレーを使う事。 タミヤスプレーやMR.カラースプレーなどの模型用スプレーは禁止。 なぜなら模型用のスプレーはシンナーの力が弱く後で塗装がはげてくる。 逆に安物ラッカースプレーは模型用じゃないのでシンナーが強く、しっかりと合皮に 塗膜が食いつくためである。 ちなみに使う色は明るい色に仕上げたいなら白、暗い目に仕上げたいなら黒でよいだろう。 尚、ツヤについてはツヤが必要だと思うのならツヤ有りにすればいいし、 いらないと思うならツヤ消しにすればよい。 例として両方作る。 白はツヤ有り白、黒はツヤ消し黒を使う。 ![]() 図2 2.続けてタミヤスプレー、MR.カラースプレー等で本塗装を行う。 例としてタミヤカラースプレーのツヤ有り赤を塗装してみた。 シンナーが弱く合皮には食いつきが悪い模型用スプレーも、 塗料の上からなら塗料となじむのでしっかりと食いつく。 塗装時の注意点として必要以上に厚塗りしないこと。 厚塗りになりすぎると後で塗料がパリパリになってしまう恐れがある。 スプレーじゃなくMR.カラーなどのビンのラッカー塗料を筆塗りしてもよいと思うが、 下地の塗膜を壊してしまわないようにあまり力強く塗らない事。 3.乾燥したら完成 上が黒で下地塗装した物。 下が白で下地塗装した物。 下地によって大分その後の色合いが変わるのが分かってもらえただろうか。 ![]() 図3 ここまできたところで、これって曲げても塗膜は大丈夫なの?って思った人がいるかもしれないので、 実験してみよう。 図4のようにおもいっきり曲げてみたが、手を離せば図5の通り元通り。 下地となっている安物ラッカースプレーがしっかりと食いついているので、 その安物スプレーの塗膜に食いついている模型用スプレーの塗膜もはがれる事はない。 ![]() 図4 図5 この手法を使えば、シンナーの弱い模型用スプレーを合皮に安定して塗装できるので、 安物スプレーには存在しないけど、タミヤスプレーやMR.カラーにだけ存在している 色を塗装したいという場合に便利である。 ちなみに言うまでもないと思うが白に塗装するだけ、黒で塗装するだけ、ともかく安物スプレーに 存在するカラーで塗装するだけなら作業1の時点で作業は終わりでもよい。 ただ、こだわるならばやはり模型用塗料の方が色合いは綺麗だと思う。 では続けて応用編というか私がよくやっている汚し塗装を意識した塗装の 仕方を解説しよう。 |
| ・解説2 応用編 |
| 応用編では下図のような形に作り上げて合皮を貼ったライオンボードを利用する。 尚、この項ではどこをどう汚すとそれらしく見えるかという汚し塗装の概念を 合わせて解説する。 ![]() 図6 1.艶消し黒の安物ラッカースプレーで下地塗装する。 ![]() 図7 2.瓶入りのMR.カラーの銀と黒を混ぜた塗料(要するにガンメタル)を 汚れが無さそうな場所にドライブラシする。 .まずは全体に銀+黒(ガンメタル)を塗る。この時塗るのは汚れが無さそうな場所。 つまり下地塗装として塗った黒を黒い汚れとみなし、汚れが無さそうな場所を銀+黒で塗る。 塗る際はドライブラシを利用する事。 分かり安いように赤の斜線で塗った場所を示した。 段差になっている部分の隅や、十字架マークの根元には汚れを残しておいた。 ※以後の解説で使う塗料は全てMR.カラーの瓶入り塗料。 ![]() 図8 図9 3.角を銀色でドライブラシする。 角はよくぶつかるような場所であり、汚れがたまらないどころかこすれていくため、 金属の地肌が露出している。なのでこういった場所は銀色でドライブラシ塗装する。 基本を銀+黒、金属の地肌が露出してそうな場所は銀色で塗る事により、 全体のメリハリをつける。 ![]() 図10 図11 4.汚れがあまりたまらなそうな中腹のあたりを銀色でドライブラシする。 角に続いて今度は中腹のあたりを銀で塗り、メリハリをつける。 ![]() 図12 図13 ![]() 図14 図15 5.十字の部分を汚しを意識しながら赤で塗る。 赤で黒の上にドライブラシしても色が負けてしまい、あんまり色がのらないので、 ここでは筆に少々赤の塗料をのせて塗りのばすという作業を行う。 勿論十字架マーク部のはしっこの方は汚れとみなすため、はしっこまで塗らない事。 1回ぬっただけでは赤が映えないので気のすむまで何度か繰り返す。 尚、写真は艶有り赤なんでてかっててちとおかしいかも。艶消しの方がよかったかな。 ![]() 図16 いつもならここで終わらせるんだけど、折角なんでもう1段階。 6.ドロ汚れを意識して、ブラウン系の色で適度にドライブラシする。 ウッドブラウンとサンディブラウンの2色をフィーリングで適当にぬりつけていった。 これは正直ちょっと失敗。塗りすぎた。まぁこんな色合いになるよっていう見本だと 思ってくれればそれでよい。 ![]() 図17 ここで汚し塗装というか、使い込んだ金属色の表現の塗装のポイントを一つしておく。 金属の色を表現するにあたっては、グラデュエーションをかけて何色か使うと よりリアルである。使いこんだ金属って決して1色じゃないから。 ベースを銀にするなら、銀、銀に黒を少量混ぜた物、さらに黒を混ぜた物、 さらに黒を混ぜた物、黒、を黒から順に銀になるように塗っていく。 といった感じに段階をもたせてそれを順番に塗っていくとグラデュエーションができ、 よりリアルな質感が生まれるだろう。 といっても上記の通りめんどくさいので、結局は銀、銀+黒、黒の3色でしか 行っていないのが現状だ。 ちと話がずれてしまった。とりあえずこれで完成。 とりあえずこの手法の奥の深さがわかってもらえただろうか。 様々な色を表現できながらも、塗装が全然剥がれていかないという、 自分にとっては最高の塗装方法である。(これを書いている現時点では) 正直この手法のデメリットは自分的には手間がかかるという点だけである。 |
| ・もう一度塗膜の耐久度をチェックする |
| とりあえず実際にこれで塗装したパーツの現状をお見せする事により、 この塗装方の塗膜の耐久力を確認しよう。 アベルのパーツを紹介する。 尚、これを書いている現時点で6回着用している。 では最初に塗装した当時の写真を。 ![]() 図18 図19 次に6回程着用した時の写真を。 ![]() 図20 図21 そして最後に現時点(14回程着用)での写真を。 ![]() 図22 図23 左のプレートの方は14回ともなると隅の方が少々剥げてきているが、 さほど目立つ物でもない。全体としてみれば全くもって問題ない状態であろう。 右の靴プレートはちょっと剥げてしまっている。(茶色の部分が剥げた部分) といってもこれは塗膜の劣化ではなく、靴に装着しているため、 摩擦で剥げてしまったものである。 さすがに摩擦には勝てない。とはいえそんなに摩擦するような場所といえば やはり靴ぐらいであり、なんだかんだで十分使える手法だと思う。 少々余談だが、摩擦で剥げた所、錆びっぽくみえて以外とそれっぽいかも。 とりあえずそうそうは剥げないとは思うが、一応使用する合皮は上記にも記したが、 本体と同系統の色。そういった色がなければ剥げても違和感ないような 色を選んだ方がよいであろう。 |
| ・唯一の弱点 |
| 完璧にも思えるこの手法、弱点が一つだけある。 他の塗料全般にも言えるが熱である。 夏場は熱いため塗膜の状態が不安定になるのか、塗膜と塗膜がくっつきあっている 状態で衣装を保管してあった場合、それをとりだす時にくっつきあっている表面が剥がれてしまう事が、 ごくまれにある。なんだかんだで熱には勝てないのだ。 夏場はできるだけ、面と面がくっつきあう様な状態で保管するのは避けよう。 |
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