・ポイントは下地
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ではアクリル絵の具を使って塗装する方法を具体的に解説しよう。
アクリル絵の具での塗装におけるポイントは下地である。
アクリル画材には下地を作る為の物がいくつかあるのだが私が主に使うのは2種類。
それら2種類をいかにして使うかを重点的に説明していこう。
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・下地に使う物
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では解説。
まず最初に先に述べた2種類の下地を説明しよう。
1.ジェッソ(ブラックジェッソ)
まずはジェッソ。ジェッソとはどういうものかというと、石膏が液状になっている様な物である。
これを塗ると、塗る対象物の元の色、ライオンボードならば白色を隠蔽できる。
逆に言えばこれを塗らずダイレクトに塗るとライオンボードの白が目立つので、色の隠蔽力が
弱い色(明るい赤等)だとライオンボードの白が見えてしまう。
ちなみにこのジェッソは、白色の商品名「ジェッソ」と黒色の商品名「ブラックジェッソ」の
2種類があるがどちらを使うかはその後どの様な色合いに仕上げたいかで好みに応じて
使い分けてもらいたい。私の場合は基本的に黒ずんだ色合いに仕上げるのでブラックジェッソを
使っている。尚、ジェッソは塗ると表面がツヤ消し仕上げになる。

図1
2.ジェルメディウム
お次はジェルメディウム。これは雰囲気的には木工用ボンドみたいな物。
これはブラックジェッソと違って表面をコーティングする様な感じの仕上がりになる。
ちょっと擦れたぐらいでははがれる事が無く、コスプレ衣装として十分な力をのある、
コーティングができる。色は乾燥する前は白だが、乾燥後はクリア色で表面はツヤ有り仕上げ。
(ツヤに関してはツヤ無し仕上げになるマットジェルメディウムという商品もあり)
とりあえず見た目もそうだが、仕上がりも木工用ボンドみたいな物を想像してもらうとよいかも。

図2
3.その他メディウム
上記のジェルメディウムも含め、表面に塗りつけて表面効果を出す様な物を、
メディウムと呼ぶ。いろいろとメディウムにも種類があり例えば表面を砂がついててザラついた様な
感じにできるメディウム等がある。私は今のところ、そういったメディウムを使った事がないので、
これ以上の事は説明できないので興味あれば画材店などで見てみるとよいだろう。
画材店にはメディウムが乾燥した状態のサンプルが置いてある。
ではここで2種類の下地のもっとも大事な特徴をまとめよう。
ブラックジェッソ
・隠蔽効果が高い
・ツヤ消し仕上がり
ジェルメディウム
・コーティング効果が高い
・ツヤ有り仕上がり
これらを考慮して次へと進んでもらいたい。
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・具体的な塗り方
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では具体的な塗り方を説明しよう。
とその前に下地類、アクリル絵の具問わず共通して気をつけたい事柄を。
基本的に使うものは筆でよい。但し、塗り終わったら筆を放置しておかず、すぐに水で洗い落として
しまう事。乾燥すると水溶性ではないので水では溶けず筆が使い物にはならなくなる。
では説明開始。
作例としてエステルのパーツ郡を利用する。
1.ジェッソ(ブラックジェッソ)をライオンボードに塗る。
まずはジェッソを塗ろう。写真はまさに塗っている最中でまだ全部塗ってない状態。
ちなみにこれらのパーツ、紐の部分やホットボンドで模様を書いた部分等あるが、
そういった場所も気にせず一緒に塗ってしまってよい。

図3
2.ジェッソが乾くのを待つ。
2時間程度も放置すれば完全に乾燥するであろう。
3.ジェルメディウムを塗る。
続けてジェルメディウムを塗る。
ジェルメディウムは隅や文字を彫った部分にたまった状態で固めるとそのまんま
固まって隅や文字が台無しになってしまうので、そういった部分は小筆等つかって溜まっている
ジェルメディウムを塗り伸ばしておくこと。
先も述べたが、紐の部分やホットボンドで模様を書いた部分等、気にせず一緒に
塗ってしまってよい。

図4
2.ジェルメディウムが乾くのを待つ。
これはジェッソより少々乾燥時間長めだが、3時間も放置すれば完全に
乾燥するであろう。

図5
5.アクリル絵の具を塗る。
下地塗装が終わったので本塗装ということで、ついにアクリル絵の具を塗る。
これに関しては特に説明はいらないだろう。お好きな色でどうぞ。
※具体的に下記写真どういう色を塗ったのかは上記コスプレ衣装制作日記エステル編でどうぞ。

図6 図7

図8 図9
6.アクリル絵の具が乾くのを待つ。
2時間程度放置すれば完全に乾燥するであろう。
これにて完了。
この手法は、ブラックジェッソを塗ってからジェルメディウムを塗る事により2つの下地の特徴の全てを
得る事ができる。要するに
・ブラックジェッソで元の色を隠蔽(かつブラックジェッソの場合は黒色にもできる。)
・ジェルメディウムでツヤ有りに
・ジェルメディウムで表面コーティング
という要素をライオンボードの表面に持たせたという訳である。
正直、ジェッソ、ジェルメディウム、という下地処理を踏むので2度手間ではあるが
その分の出来栄えになることは保証しよう。
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| ・剥がれないの? |
直接塗装において一番気にになるのは表面の安定力だと思う。
ジェルメディウムで表面コーティングしているのである程度丈夫な表面になるのだが、
これまでに使ってきたラテックスやボンドG17による表面処理に比べると丈夫さは一クラス下である。
ぶっちゃけはがれる時は剥がれる。そして剥がれるときはゴソッとある程度の範囲で剥がれる。
どういう事をすると特にはがれ易いかというと、アクリル絵の具で塗った面と面をしばらく
重ねておいて、それを手にとった時、実はその面がちょっとくっついてて勢いで剥がれる
というパターンが多い。
なのでなるだけパーツはしっかりと乾燥させる事。乾燥させたパーツとパーツ同士をくっつけた
状態で箱に収納したりしない事。あとは単純によくこすれる様な場所も剥がれやすい。
剥がれる時は剥がれるという欠点はありながらもその欠点に見合った色合いがある素材だと
私Hあ思っている。何もかも完璧なものなんてそうそうないのである。
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・ジェルメディウムの難点
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非常に便利なジェルメディウムだが実は一つ難点がある。
実際塗ると分かると思うが筆目ができてしまう。
といってもよっぽど近くで凝視しないと分からないが、筆目が気になるという方には
オススメできない。
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| ・混ぜる もしくは 片方だけ |
ブラックジェッソとジェルメディウムを順に塗れと記したが、
じゃあその2つを混ぜたらいいんじゃないかと思うかもしれない。
そう思って私自身1:1で混ぜてみたところ、両方の性質をもったメディウムが完成して喜んだのだが、
やはり半々に混ぜたせいか後々コーティング能力がいまいちだったため簡単に剥がれてきてしまった。
混ぜりゃいいっていう単純な物ではない様だ。
(だが私は混ぜる事により見事に下地処理をしている方を知っている。その方は対象物により
混ぜ比率を変えている様だ。その為、研究すればやはり使える手法の様であるが、自分はてっとりばやく
両方塗っているの現実。)
では混ぜるんじゃなくて片方だけ塗るのはどうって思うかもしれない。
・ジェッソだけ塗る
これに関してはジェッソだけ塗っている人はたくさんいる。
ジェッソだけ塗る場合はツヤ消しになってしまうので、ツヤ有りにするならば、
絵の具の方を多めに、もしくは2度塗りなどする必要がある。
ジェルメディウムを塗らないため、筆目が発生する心配もない。
ジェルメディウムを塗ってないので塗膜がすれたり剥げたりする事も
多少多めになる気もするが丁寧に扱うならばこれでも特に問題はないだろう。
尚、このジェッソだけ塗る手法に関してはジスモアの制作において試してみた事が
あるので出来栄えが気になる方は上記関連文書を参照されたし。
・ジェルメディウムだけ塗る
逆にジェルメディウムだけ。
この場合表面がクリア色なので、ライオンボードの白がチラリと見えたりしない様に
しっかりと絵の具を盛っていく必要がある。
それがいやなら、ジェルメディウムに最初から黒のアクリル絵の具や白のアクリル絵の具を
混ぜておくという手もあるかもしれないが、それをやると今度は混ぜた事によりコーティング効果が
減る。そして混ぜているので色も弱い。
ジェルメディウムだけ塗るのはあまりオススメではないと思う。
但し、ジェルメディウムを塗ったあとラッカー塗料等で塗る手法はおおいにあり。
これに関しては上記リンクよりどうぞ。
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| ・作例 宇宙軍アベル |
宇宙軍アベルのパーツもいくつか紹介しておこう。
※具体的に下記写真どういう色を塗ったのかは上記コスプレ衣装制作日記アベル(宇宙軍)編でどうぞ。

図10 図11

図12 図13 |