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展開図の作り方、
および展開図を用いてのパーツ作成
関連文書
同コンテンツ内−ダーツを入れて曲面を作る
同コンテンツ内−衣装作成の参考になるサイト様
コスプレ衣装制作日記−ジスモア編
使用道具
カッターナイフ セロハンテープ 布ガムテープ ライターまたはアイロン
使用材料
工作用紙(もしくはれなりの厚みがある紙)
ライオンボード 瞬間接着剤 ボンドG17


・曲面のあるパーツを作成するなら展開図を書こう
この項は前項「ダーツを入れて曲面を作る」を読んでくれていることを前提に話をすすめる。

前項で私は直接ライオンボードを切っている事が多いと述べたが、正直その分失敗も多い。
やはり何事も最初の設計という作業がなくては話にならない。
というわけで、ダーツを入れなければいけないような曲面を作る場合は展開図を作ろう。
ライオンボードやウレタンでのパーツ作成ににおける展開図とは、
平たく言えば曲面を持ったパーツ用の設計図である。

・作り方
普通の設計図は紙の上に、実際設計していく。しかし作る物が曲面である以上、
平面にした場合どう展開されるかをいくかを想像して書くなんて無理である。
(というかそれができるなら展開図作る意味がない)
というわけで、展開図はまず紙で作る予定の物を工作用紙等で作り上げる所からはじまる。
作り方は基本的には形さえそれらしくなればどうやって作ろうと自由である。
最終的にその形にさえなっていればなんだろうと構わないだろう。
私の場合はダーツいれながら紙を切り貼りしながら作っている。

では実際に作る事にする。
何か作る参考となるものがないと作りがたいので、今回はトイレのブラシ入れの形状を作り上げる
事とする。さきっぽの方まで再現する必要もないと思うので赤で囲んだあたりまでを
再現する事とする。
使用する用紙は工作用紙がよいだのが、工作用紙が家にないので、最初の段階はいらない
ポスターを使う事とする。

図1

1.紙を適度なサイズに切り出しておく。
後で継ぎ足すのは大変なんで大きめにきっておいたほうがいいだろう。

2.とりあえずこんな感じにフィーリングでダーツを入れる。
前項で述べた事だが、このように結局展開図作る時にもダーツの概念を、
理解している必要がある。
まぁ人によって作り方が違うかもしれないが、なんだかんだで
結局はダーツいれながら展開図を作った方がてっとりばやい。

図2

3.ダーツいれたところをセロハンテープで仮止めする。

図3

4.まだダーツが足りないようなのでダーツを2個追加。

図4

5.サイドが長すぎたようなので切り落とす。

図5

6.真中のダーツの角度が緩すぎるので、セロハンテープを外して、角度をきつくする。

図6

7.試しにくっつけてみたらさっき切ったサイド部分は少々切りすたようだ・・・。

8.なのでもう一度はりつけて調整。

図7

9.ここで形のチェックを、まぁ大体こんなものだろう。これで形ができた。

図8

10.形ができたので、2次元状態にする。まずは真中を切り開く。

図9

11.続けて片側半分を平らになるようにハサミを入れていく。
ここは片側半分だけでいい。なぜ半分だけかは後で分かる。
とりあえずこの作業が1番のポイント。
さっきまで丸みを帯びた曲面を持った物に切れ目を入れていき、
設計図として使えるように平面にする。

とりあえず広げたら平らな場所に置いてみて、浮いてる場所が無くなるように、
何箇所か切れ目を入れればよい。
(勘違いするといけないので言っておくと、この作業の際は、
 さっきまで入れてたダーツに合わせて切る必要性は無い。)
なんだか難しい作業のように聞こえるが、そんな難しいもんじゃないので気楽に。
テキトーに何箇所か切れ目いれて浮いてる場所がなくなればそれでいいだけである。
まぁこの作業は言葉で伝えようとしても無理である。
実際やってみないと分からないと思う。

図10

12.綺麗な設計図として書き直す。
工作用紙や方眼用紙の上に切り開いた物をのせ、ライン取りをする。
この際中心のラインを書いておく事。
そして当然ながら先ほど切り開いた片側だけのライン取りをする事。

図11

13.ライン取り完了。
真中の赤い線が中心線。これがずれると大変なことになるので、
ずれないように注意。

図12

14.ライン取りした片側を半分を切る。(中心線の部分は切り落としてしまわない事)

15.中心線から折り曲げて左右対称になるように、反対側に寝かせる。

図13

16.反対側もライン取りができたら、切り出す。
なぜこんな風に反対側だけ書き写してあーだこーだやったかというと、
言わなくても分かると思うが、最初作ったやつは切り貼りしていて左右対称ではないため。
片側半分だけ切り出して、それを元に反対側を作れば左右対称になる
という事である。

図14

17.とりあえず綺麗に間違いがおきていないか、セロハンテープで仮組みする。
指さしてる部分がなんかおかしくなってしまった。

図15

18.先ほど指で示していた部分に紙を貼り付けて修正した。
問題なさそうな感じになった。

図16

19.セロテープを外し元に戻す。これが正式な展開図(設計図)となる。

図17

20.ライオンボードに書き写す。
ずれてしまわないように一部をセロハンテープで貼りながらやったりするとよい。

図18

21.切り出す。
先ほどのラインは鉛筆で書いたのだが、こういった場合必ずラインの内側を切り出す事。
外側を切り出すと鉛筆の太さの分サイズがずれる。

図19

22.仮組みする。
ライオンボードにセロハンテープはりつけても、元にもどってしまうので、
強力な布ガムテープで。
しつこいようだが、こういった仮組みは大事。

図20

23.問題なさそうなのでガムテープを剥がす。

24.ダーツを接着する。(接着については前項参照)

図21

25.後ろの部分が広がりっぱなしなので熱で曲げる為に、アイロンを当てる。
ダーツのあるあたりはダーツにひっぱられるが、元々平らな板である以上後ろの方は
まがってこないので、後ろ半分だけは熱の力で曲げる。

図22

26.熱でくにゃくにゃになってきたら、手でもって固定して水等で冷却。

図23

27.冷却完了。曲がった状態になった。

図24

28.ダーツの根元の膨らんだ部分の処理。
今回はアイロンの電源も入れたついでということで、アイロンを当てる事に。
ライターでもOK。この辺は好みでどうぞ。

図25

29.はみ出した瞬着やボンド等をカッターで削ぎとっておく。

30.完成。
  
図26                        図27

これにて完成。
なんだかんだで少々形が違うような気がするがあんま気にしないように・・・。

・気をつけたい事
展開図を作って作成した場合一つ気をつけたい事がある。
それはライオンボードの厚み。
所詮紙きれはペラペラなので、厚みのあるライオンボードで作った場合ずれが生じる場合がある。
まぁ5mmぐらいまでの厚さならさほど問題ないが、はっきりいって1cm厚までいくと展開図が
かなり当てにならなくなってくる。まぁ1cm厚で曲面作成なんて事はあまりないと思うが・・・。
とりあえずは紙切れとライオンボードじゃ厚みが違うので完全に多少なりとも誤差が生まれるという事を
心の隅に留めておいてほしい。

・何かのパーツの上にくっつくパーツを作る際の展開図
なんの事かよくわからんと思うけど、例えば靴。
アベルの靴を作った際に靴のつま先のプレートを作った。
この場合は当然つま先にくっつく。こういった場合は展開図作るのが非常に楽である。


こんな感じにつま先に強引に紙を当てこんで、ダーツになる部分をつまみあげる。
あとはラインとって切り出して、綺麗に書き直せばよい。
以外とこういう何かのパーツの上にパーツがのってる場合って多いので、
覚えておくといいだろう。
  
図28                 図29
正直言ってしまえば、今回作った物も、
こんな感じに紙を乗せて、

図30

こうやって無理矢理形だせば、簡単に作れたんだけど、
それじゃ参考にならないからちゃんと作ったというわけ。
なんだかんだでパーツ作る場合は資料見ながら作るわけだからね。

図31

・作例
ジスモアの制作においてたくさんの展開図を作成した。
実際的な展開図がどういう物か知りたい方は是非ともご覧あれ。
  
図32         図33
  
図34                 図35
・最後に
ややこしい甲冑なんかを作りたいなら展開図は絶対必要。
モビルスーツ作っている人とか、セイントセイヤのクロス作っている人といった、
ライオンボードやウレタンでややこしい物を作っている人はまずは展開図を作っている。
私は昔はそこまでややこしいもんを作ってないからいつもダイレクトに切っていたが、
さすがに今はもうややこしい甲冑系衣装が多いため展開図は必須状態である。

尚、展開図についてもっと色々みたかったら「衣装作成の参考になるサイト様」のなかに、
展開図写真があるサイト様がたくさんあるのでそちらを見てほしい。
実際クロスとかモビルスーツをどういう風に展開図作っているのかっていうのを見るのも
参考になるだろう。

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