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曲面に合皮を貼り付ける その1
関連文書
同コンテンツ内−平らな面に合皮を貼り付ける その1 四角形編
同コンテンツ内−曲面に合皮を貼り付ける その2 作例
同コンテンツ内−ダーツを入れて曲面を作る
使用道具
布用ハサミ ヘラ ライオンボードの切れ端 
使用材料
ダーツを入れて曲面を持たせたライオンボード等 伸縮性のある合皮(エナメルレザー) ボンドG17
瞬間接着剤


・平面とは勝手が違う
まず最初に一つ、この項で解説する曲面とは、単純に曲げてあるだけの曲面ではなく、
丸みを帯びた曲面の事を指す。

というわけで曲面への貼り付けだが、当然ながら平面とは別物である。
合皮は平面、貼り付ける物は曲面。
というわけで、エナメルレザーの伸縮力が生かされるのである。

・解説1 曲面の度合いが緩い場合
まずは曲面の度合いが緩い場合。
「ダーツを入れて曲面を作る」にて作ったプレートを利用する。
合皮は韓国製エナメルレザーを利用する。

図1

1.合皮を適度なサイズに切り出す。
ここからいきなり平面の時の手法と異なる。
当然平面ではないので上にのせて+1.5cmぐらいに切っただけではズレが生じる。
とりあえず私がよくやっているのは合皮の上でゴロゴロ転がして、
その転がる範囲の1番外側+数センチを
切り出している。
1番間違いが無いのは、軽くライオンボードの裏側まで合皮くるんでみて、それに合わせて切る。
下図は試しにくるんでみた図。
これなら間違いはおきないだろう。少々無駄が生じるが、ケチって小さく切りすぎてしまい、
無駄になるよりははるかにマシである。

図2

2.合皮を切り出した際にあまりにも余分に切り出したと明らかにわかったら、
余計な部分は切り落としておく。


3.合皮、ライオンボードにボンドG17を塗る。
こういった範囲が広い場合は直接缶から垂らすが楽だろう。
余談だが、正直写真なんか撮ってる余裕はない。
ていうか注ぎすぎたし・・・。
範囲が広いんでヘラではなく、ライオンボードの切れ端で塗りのばす。
塗りのばす際に垂らしすぎたボンドを取ってしまって、変わりにライオンボード側に
ぬっておいた。(それでもまだあまっていたが・・・)
  
図3             図4

図5

3.ボンドが適度な状態になるまで待機。
曲面の場合は平面より貼り付け状態が不安定状態なのでしっかりと適度な
状態になるまで待機すること。平面の場合は多少早くはりつけてしまっても、
なんとかなるが、曲面の場合はそのような状態で貼り付けるとそこが浮いてしまう事がある。
早く貼り付けすぎるぐらいなら、遅く貼り付けすぎた方がマシである。
とにかく焦らずしっかりと待機しよう。

4.ライオンボードを合皮の中心に貼り付ける。
ライオンボード 「を」 合皮 「に」 貼り付ける事。
この点は平面と同じ。

図6

5.とりあえず軽く貼り付けていく。
当然平面の物を曲面に貼り付けているのでシワがたくさんできる。

図7

6.できたシワを外側に向かって力を入れてひっぱってやる。
こうする事により、伸縮するのでシワが伸びてまっすぐになる。

図8

7.シワを全部ひっぱってやる。
これにてシワひとつない状態で曲面に合皮を貼り付ける事に成功。
これがエナメルレザーの伸縮力の力である。
これが伸縮しない合皮だったらこんな事できない。

図9

8.裏側を折り返していく。
さすがに平面の時のように綺麗にやるのは非常に難しいので、とりあえず端からちょっとづつ
折り返していく。サイド(切断面)にシワが入るようならひっぱりが足りない。
しっかりとひっぱってやればシワはとれるだろう。
  
図10                  図11

9.両手で押さえる等してしっかりと圧着させる。
これを怠ると後で合皮が浮いて来る元になるので忘れないように。
しっかりと時間をかけて行おう。

図12

10.裏側の折り返した合皮の明らかに邪魔な部分を切り落とす。
  
図13

11.裏側の折り返した部分に浮いている部分があったら、
瞬着やホットボンドでしっかりと貼り付けておく。


図14

12.完成

図15

これにて完成!と言いたいのだけど、こういった物の勝負は、半日ぐらい過ぎてから。
貼り付けた時はしっかりくっついていても乾燥したら浮いてしまったりする。
浮いてしまわないように、ボンドがちゃんと適度な状態になるまで待機する(作業3)
貼り付け後はしっかりと手のひらで圧着させておく(作業9)、という作業を怠らないように注意しよう。
(ちなみに上記作例は半日後しっかりとくっついた状態で完成した。)

補足 浮いてしまったら
浮いてしまったら仕方ないので、浮いた部分のサイドからカッターで裂け目でもいれて、
瞬着を流し込んでくっつけてしまおう。
まぁ裂け目いれるより浮きまくりの方がいいと思うならそのままでもかまわないが。

・解説2 曲面の度合いがきつい場合
曲面の度合いがきつい場合はこれまた勝手が違う。
とりあえず途中までは同じなのでその違う部分を集中して解説しよう。
「ダーツを入れて曲面を作る」にて最初に作った物を利用する。
尚、そのまんまだと角度がゆるくて参考にならないので、ダーツをきつくして角度を
さらにつけてある。
以後この写真で向かって左側を角度がきつい側、右側を角度が緩い側と呼ぶ事とする。

図16

1.合皮を適度なサイズに切り出す。
先ほどと同様の内容なので詳細は省略。

図17

2.合皮、ライオンボードにボンドG17を塗る。
先ほどと同様の内容なので詳細は省略。

図18

3.ボンドが適度な状態になるまで待機。
先ほどと同様の内容なので詳細は省略。

4.ライオンボードを合皮の中心に貼り付ける。
先ほどと同様の内容なので詳細は省略。

図19

5.とりあえず軽く貼り付けていく。
この後の作業で合皮を余らせる部分があるので、それを意識して貼り付けるとよい。
まぁ今こういっても意味不明だろうが、後の写真を見たら意味が分かる。

6.できたシワを外側に向かって力を入れてひっぱってやる。
とりあえずこちらは角度が緩い側。
角度が緩い側なのでひっぱればシワがなくなる。
といっても先の作例よりは角度がきつく、先の作例のときより激しくひっぱらなければ
ならない。

図20

7.シワがなくなった部分を折り返して瞬着で接着しておく。
こういった角度がきつい場所に力を入れてひっぱっている場合、油断しているとひっぱった部分が
縮んでシワがある状態に戻ってしまったりする。
そういった事がおきないように、こういった角度がきつめの部分のシワはひっぱりおわったら
その部分だけとりあえず接着してしまおう。

8.とりあえずひっぱってシワがとれそうな部分は作業6,7を行い処理していく。

7.どれだけ引っ張っても平らにするのが無理な部分は合皮を余らせる。
白い部分が余らせた部分。
いくら合皮が伸縮するといっても無限に伸縮するわけでもないので、あまりに角度がきつい場合は
どうにもならない。こういう場合はどこかに余らせてやるしかない。
写真の白くぬってある部分が余らせた部分である。
尚、この作例の場合必然的にここを余らせるのがベストというわけではない、
作業5でここが余るようにして貼り付けただけである。
作る物の形によっては必然的に余らせる場所が決まる物もあるが、
ある程度どこを余らせるかは決められる。
とりあえず言っておくと、なぜここを余らせたかという理由は今回は特にない。
なんとなくである。なんせただの作例なんでどこを余らせようと関係から。
これが実際の物となると少々事情は異なる。
余らせる場所について補足1を参照。

図21

8.余らせた部分を切り落とす。
この際、根元から切らずに1mmぐらい残しておくのがポイント。

図22

9.根元1mmぐらいの片側をライオンボードに貼り付けてしまい、片側はめくりあげる。

図23

10.ライオンボードに貼り付けてしまった側に瞬着を垂らす。

図24

11.めくり上げた部分を瞬着の上に載せて貼り付け。
ちなみにどっち側を上に載せるかというのも一応考えてやったほうがよい。
これに関して下記補足2参照。
  
図25

12.一通り折り返したら、手でしっかりと圧着しておく。
後で浮いてこないようにしっかりと行っておくこと。

13.裏側の折り返しを処理する。
先ほどと同様の内容なので詳細は省略。

14.完成。
  
図26                           図27


補足1 余らせる場所
合皮を余らせる場所は重要である。
ある程度余らせる場所を調整できる。(調整できないような形のものはあきらめよう)
まずやるべき事はとりあえずできるだけ余らせる場所を少なくする。
そのためにできるだけひっぱってやる事。

そして余らせる場所はできるだけ見えないような場所がよいだろう。
パーツによって異なるのでは一概には言えないが他の人が正面から見た場合に
目立たないような場所に余らせるのが好ましい。
もし上から別パーツがくっつく場合等があれば、そこに対して余らせるのがもちろんベストである。
当たり前の話だが、上にパーツがくっついてしまえば余らせてあるのなんて見えなくなるから。

補足2 どっち側を上に載せるか
もしこのパーツが肩の上に水平に載せるものだとしたら体の正面側を上にのせれば、
多少見栄えがよい。逆にしてしまうとモロに接着部が見えて微妙である。
何のことかさっぱりだと思うんで下図をみてもらいたい。
しょうもないことだろうと思うけど、見えなくていいもんならできるだけ見れないように
しといた方が気分がよいだろう。

図28

・続く
続けて次項では曲面への合皮貼り付けの作例を紹介する。

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